里山に住む土地を探す人へ。

小さな小さな家を訪ねました。 ・私達の仕事・

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桜が満開の頃、岐阜県明智町の里山に住む堀さんから
久しぶりのお便り、家の大きな窓から見える桜がきれいです、
タケノコの季節ですよ、とお誘いを受けました。

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堀さんご夫婦と出会い、敷地をはじめて訪ねたあの頃、
桜と向こうの山を望める窓があったらと、まだ何もない敷地で
たたずんで話し合ったのは、6年前のことでしょうか、

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工事が進みこの場所に家が姿をあらわして、そして
希望だった窓が出来たとき、どんなに喜んでくださったことか、

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堀さんご夫婦がこの窓の風景とともに、
新しい暮らしをはじめることを思うと、
私たちもとてもうれしかったのです。

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ずっと昔からこの地に住む大きな桜、
春になったらこの大きな窓に映る風景は
どんなにきれいしょうね、見てみたいナ、と言ったひとことを
堀さんは、ずっと覚えていてくださったのだと思います。

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家が完成し、
来る春の幾度かの便りで桜の様子を伝えてくださったのですが
私達がその季節に忙しくして今まで機会を逃していたのです。


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今年の春は、なんとしてもと思い、久しぶりに訪ねることができました。
堀さんご夫婦のにこやかな笑顔、再会の喜び、
大きな桜の大木は花を散らさずに待っていてくれました。
寒さで霜が下りた日もあって、少し色があせてもいたのですが

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それでも見事な桜でした。静かな里にこうして何年も春を迎え桜はただじっと静かに咲き続けてきたのかと思うと、かつて祖父の暮らしたこの地に新しく堀さんご夫婦が住もうと決心した時、きっとこの桜もまわりの風景もふたりをやさしく迎えてくれたのだろうとの思えるのです。

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今では近くの隣人のおばぁちゃんもやって来て堀さんの窓辺をゆっくり楽しみ、お茶を楽しまれるそうです。こんなにいっぱい自然があるのだから、小さな家でかまいませんとおっしゃった。その後の様子は、山から水を引き、畑を開墾し土を育て野菜の収穫、風呂を薪で焚く(薪給湯機),東京から友人が大勢泊まりにやって来て、デッキにテントを張って過ごした様子など、私達もまた里に住み互いにそうそうと出来事のあれこれで話が弾みます、アカショウビンがやってきたことで野鳥の本を開いては、いつまでも話はつきません。

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計画の頃、小さい家の三案の中からいちばん小さな家をにこにこして祐子さんが選んだことが今でも忘れられません。今も「私たちはこの家でじゅうぶん、今まで不自由を感じたことありません、快適に過ごしていますよ」と感謝の言葉も頂いて、家の広さってなんだろうと考えさせられました。堀さんご夫婦のさっぱりとした暮らしぶり、ほんとうに大切なものを求める暮らしが素晴らしいのだと思えるのです。コーヒーが大好きな晃さんが台所に立つと手つきはまるで喫茶店のマスターです。おいしい香りが8畳ほどのダイニング・リビング・キッチンで一室の部屋にひろがります。

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計画で考え話し合ったことは、家はじまり、ここでの暮らしを実現するために最小限でよいと決めました。自ら作れるものは自分たちの手でつくる。
住み始めてあれこれ必要と思われるものをゆっくりと自身の手でつくり実現する。それがまわりに展開できるような可能性を含めた計画でもありました。それを堀さんたちがどのようなアイデアでプランを広げてゆくのか、私たちもその後をわくわくした気持ちで訪ねたのです。


玄関までの手作りのアプローチでは、自然に増えたムスカリの花たちが迎えてくれました。
薪作りの作業場は、山仕事をする晃さんらしく効率よいアイデアで組んでありました。下足箱兼ベンチ、薪入れなど見ていると手作りの楽しさが伝わってきます。デッキの手すりにはバラが窓辺の前にはカツラの苗木が一本植えられていました。堀さんご夫婦が住むこの小さな家の広がりは私達の想像を超えたものでした。設計した家がこんなにも大切にされいる、私たちにとっても至福に包まれたひとときでした。

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私がはじめて手にしたのは、小学生の頃、
名作バージニア・リーバートン作 絵本「小さな家」岩波書店 をご存知でしょうか、小さいけれどリンゴの木に囲まれた丘に、愛され続けて建っている、小さな家は思うのです。お日様、星、月がいつもそばにいる、ヒナギクが見える。リンゴの木がゆれているやっぱり田舎はいいナと、、、、、

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 季刊誌「住む。」no,21 2007 spring 号 その頃の堀さんご夫婦の様子は、 「小さな小さな家」で特別企画掲載されています。

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竣工の頃

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里の小さな小さな家を訪ねる。

今まで私達の設計した小さな家は

私達のこと




大きな森の小さなギャラリーでは、家の絵本 e-book(無料)をお送りしています。


第一巻 「木を植え、街に住む。」



第二巻 「牧歌の歌」 住む構想



第三巻 「実りある暮らしの家」 農的暮らしの家






小さな小さな家を訪ねるは、アルバムでどうぞ













里山に住む土地を探す人へ。

この記事へのコメント

2010年04月15日 09:24
小さな家の前に広がるブルーの花々。。。
自然の中に在るかのように植えられた様が
美しいと感じます ♪
桜咲く自然の中に佇んだ家が素適です。
棲む人の姿も風景のひとつなんですねぇ。
2010年04月16日 13:23
里に住む人と人との繋がり、里と人との結びつき、時間の流れを楽しまれての生活の羨ましいこと・・・!自分の生活を見まわして溜息をついてしまいます!
2010年04月18日 16:16
ログの大好きな徳さん、ブルーの花はムスカリです。自然に増えてるそうです。よーく見るとまるで不思議な花で雰囲気は、童話の世界ですね、春に花が咲く、ただそれだけで人の心を喜ばしくしてくれます。
2010年04月18日 16:23
mugenさん、車の音が聞こえないのでとても静かです、ほっとできる場所なのです。いつも訪れるとそう気づきます。
2010年04月19日 11:05
自然の中にとけこんだおうちですね。
窓に切り取られた風景も素敵。
余分なものを取り払うと、小さな家で、心豊かに暮らせそうです。
2010年04月21日 22:55
こんばんは!
今日は別にしても そちらはまだ薪ストーブが活躍されているのではないでしょうか。
ムスカリが咲いているのですか? 春は色んな花が咲き・・ 木々が芽吹き・・ 眺めているだけで飽きることなく時間が過ぎていきますね。
コーヒーも更に美味しくいただけますね。
本当に家の広さってなんでしょう~~ 
2010年04月26日 20:44
湖のほとりから・・・さん、もうすっかりととけこんだ暮らしです。この小さな家に広がる暮らしは豊かです。
2010年04月26日 20:48
しおんさん、新緑の季節は、なんだかワクワク、心和む季節ですね、こんなに美しい里に囲まれていると家は小さくてもよいと思えます。
bloemen
2011年08月29日 14:12
はじめまして。bloemenと申します(34歳)。
出身は長野県安曇野市、実家は花農家です。
主人(38歳)は東京出身です。お互い花農家を目指して海外で農業研修を行ったり長野県で農地を探しましたが、タイミング悪く不況の風を感じ不安になり主人は花の種苗会社(花壇苗を栽培しています)で引き続き勤務し、私は自動車会社の社員にタイミングよく入社でき、昨年11月に長男が誕生いたしました。(ダックス3匹も家族です)
現在、とても古い家を借りて住んでいます(8年)
私は今すぐではなく、5年後位にお金がたまったら、ブログで紹介されていた「小さい小さい家」を建てたいな・・・と夢見ますが、主人はまだそういった気分にはならないようです。
ただ、私たちは、庭で野菜を栽培したり、花壇を作ったり(ターシャチューダーは学生のころから大好きでした)といった生活をしたくても、やはり借りている土地では本気で取り組めなく私も主人も、もやもやした気分でいます。可能でしたら、「小さな小さな家」の建設費用を教えていただけませんか?それによって自分たちが家を建てて生活していけるのか主人と相談したいと考えています。
すみませんがアドバイスよろしくお願いいたします。ゲストページからの問い合わせのURLが無効になっていたようなのでこちらから書き込みさせていただきましたよろしければメールアドレスを教えていただけるとありがたいです。
bloemen
2011年08月29日 14:22
可能でしたら、以下のメールアドレスに連絡ください。
bloemen@hm.aitai.ne.jp

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